妊娠期間中ずっと続く、想像以上に辛い悪阻。妊娠後期でも嘔吐
初めて妊娠が発覚してから出産までの約9ヶ月の期間、思い返してみれば最初から最後までつわりに悩まされました。
つわりについては、それまで話に聞いていた程度の知識しかなく、「吐き気がして気持ち悪い」、「ご飯の匂いがダメになる」、「味覚が変わって同じものばかり食べたくなる」くらいにしか思っていませんでした。
でも、実際に体験してみるとその他にも色々な症状があり、想像以上に辛い日々が待っていました。
妊娠初期、甘く見ていたつわり
まずはじめに襲ってきたのが、「食べづわり」でした。ちょうど妊娠2ヶ月から3ヶ月くらいで、その頃は「なんとなく体が熱い気がする」、「なんとなく気持ち悪い気がする」という感じで、それをごまかすためにひたすら食べていました。
食べていれば大丈夫、という感じで、夜中にフライドポテトなどをひたすら食べたこともありました。「なぁんだ、このくらいならへっちゃらじゃん!」と、つわりを甘く見ていた頃でもありました。
仕事もしていましたし、飛行機に乗って好きなアーティストのライブを見に行ったりして、それまで通りの生活ができていました。
地獄の日々
ところが、妊娠3ヶ月に入った頃から急に、つわりが重くなってきました。安定期に入るまでの約2ヶ月間、ありとあらゆるつわりが襲ってきたのです。
常に船酔いのような気持ち悪さが続き、水道水が飲めなくなり、お風呂に入ることさえ、シャワーの水が気持ち悪くてできなくなりました。テレビ画面やパソコンの画面を見ることができなくなり、電子音も気持ち悪くて聞けなくなりました。大好きな車の運転もできなくなりました。
唾液づわりにもなり、大量の唾液が常に出て来るため、ペットボトルを片手に、その中に唾を吐き出して生活していました。何をしても気持ち悪く、終わりの見えないつわりにイライラして、「このつわりはいつ終わるんだ!本当に終わるのか!」と、毎日夫に当たっていた記憶があります。
つわりがあまりにきついと入院する人もいると聞いていたので、「私は入院していないだけマシ」と、毎日言い聞かせ、なるべく横になって過ごしていました。
妊娠後期、まだまだ続くつわり
そんなきついつわりでも、安定期に入った妊娠5ヶ月頃から少しずつ軽くなっていきました。気持ち悪いながらも、近所のスーパーに車を運転して行ったり、休み休み家事をしたり、体を動かせるようになっていきました。ただ、この頃から味覚がおかしくなり、食事をしても美味しいのかどうかよく分からなくなりました。
この味覚の変化は、出産するまで消えませんでした。何を食べても心から美味しいと思えず、それでも赤ちゃんのために栄養を取らなければと必死に食べていた気がします。
妊娠後期になり、お腹が大きくなるにつれて今度はまた吐き気がぶり返してきました。まるでドリフの酔っ払いコントかのような「おえぇぇぇー」という声をあげながら嗚咽する日々を過ごしました。
出産後、つわりから解放
辛い妊娠生活でしたが、ようやく出産をし、つわりからも解放されました。出産後、病院で出た「お祝い膳」がとても美味しかったのを覚えています。
そして何より可愛い我が子にようやく出会えた喜びと、日々の赤ちゃんのお世話の大変さからすれば、それまでの辛い日々なんてすぐに吹っ飛んでしまいました。
つわりは経験した人にしか分からない辛さがあります。出産もやはり経験しないと分からない痛みです。でも、赤ちゃんはその何倍も可愛いです。
今となっては辛いつわりに悩まされた日々も良い思い出です。とはいえ、できればもうあんなに辛い経験したくないなあ、というのも正直な気持ちです。