便秘薬アローゼンは妊婦さんは飲まないほうがいい理由

処方薬アローゼン

 

妊娠中は体の変化に伴い、重い便秘に苦しむ妊婦さんが増えますよね。市販の便秘薬には習慣性があるばかりか、腸を無理やり動かす成分が含まれているものが多く、流産のリスクが高まるから、妊娠中の使用は控えた方が良いというのは有名ですよね。

 

では、病院で処方される便秘薬のアローゼンなら、妊娠中に飲んでも大丈夫なのでしょうか。

 

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アローゼンってどんな薬?

 

 

便秘の際に病院で処方される事の多いお薬で、大腸を刺激する事で便の動きを促し、便秘を解消させます。便秘薬としての強さはかなり強く、服用してから8〜12時間の間に、ほぼ100%の方に便通があるとされています。

 

主原料は漢方医薬や健康茶としても使われる事の多い、センナ(センナの葉)とセンナジツ(センナの実)です。センナには、センノシドと呼ばれる成分が含まれており、大腸内で腸内細菌により、レインアンスロンという物質に変化します。

 

レインアンスロンには腸を刺激して動きを活発にする作用と、便の水分量を高める作用があるため、便秘解消効果があるんです。

 

アローゼンの副作用って?

 

 

アローゼンそのものの副作用はそれ程高いものではありません。飲む量や体質により、お腹がゴロゴロしたり、吐き気や腹痛を感じたり、おならの量が増えるくらいです。

 

ですが、長期間使用することにより、大腸メラノーシス(大腸黒皮症)を起こす恐れがあります。大腸メラノシースとは、腸の粘膜が黒ずみ、働きの悪くなる症状です。

 

腸の働きが悪くなることで便秘が慢性化し、薬の手助けがないと排便できなくなる恐れがあります。また、大腸メラノシースが進行すると、粘膜だけに留まらず、神経系にまで影響が出てしまいますので、長期間の服用は避けましょう。

 

アローゼンは妊婦が飲んでも大丈夫なの?

 

 

主成分がセンナで、腸を刺激するということからお気づきかもしれませんが、妊娠中の服用はお勧めできません。

 

あまりにも便秘の症状がひどい時には、医師が処方することもありますが、大量に服用すると子宮の収縮が起こる危険性が高まるため、基本的には妊婦への処方は行われません。

 

市販のセンナを使用した薬やサプリ類を飲んでも大丈夫だったから、妊娠中でも飲めると思うのは大間違いです。サプリやお茶などに使われているセンナは、センナの茎が使用されています。(茎のセンナも妊娠中はおすすめしません。)

 

アローゼンに使われているのは、効果の高いセンナの葉と実ですので、自己判断で服用をするのは止めましょう。主成分が植物性だからといって、体に優しいとは限りません。

 

妊娠中の便秘対策には

 

妊婦の便秘は体の変化によることが大きく、かなり気を遣っていても便秘になりやすいんですよね。ホルモンバランスの変化、腸の圧迫、食事や水分量の不足、運動不足など、いくつもの原因が重なって起こることがほとんどです。

 

いつも以上に水分補給を行い、体調と相談しながら、動ける時には軽い運動を行い、腸内環境をよくするためのビフィズス菌や乳酸菌、食物繊維やオリゴ糖などの摂取を心掛けましょう。

 

どうしても便秘が解消されない時には医師に相談し、酸化マグネシウムやビオフェルミン系の便秘薬を処方してもらいましょう。

 

アローゼンの主成分はセンナという植物ですが、その効き目は強く、妊婦の服用はあまりお勧めできません。便秘解消効果が非常に高いものですが、手元にあるからと言って自己判断で飲むのは止めましょう。

 

また、アローゼンの主成分と同じものを使っている市販便秘薬ではコーラックハーブ(第2類医薬品)がありますが、生薬をベースに作られているというので妊婦にも安心なイメージを持つかもしれませんがやはりお勧めできるものではありません。

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