妊婦の便秘に海藻わかめ、もずく、めかぶは?
低カロリーで健康的な食材だといわれるワカメ、もずく、めかぶ、昆布などの海藻類ですが妊娠中に便秘解消のために食べても大丈夫なのでしょうか?
まず初めに海藻類の便秘解消への効果ですが、海藻類には不溶性食物繊維であるセルロース、アルギン酸として水溶性食物繊維も多く含まれています。
セルロース(不溶性食物繊維)の働きは便のかさを増して蠕動運動を活発にし排便を促します。アルギン酸(水溶性食物繊維)はコレステロールの低下や血圧の上昇を抑えたりと健康効果も高いです。この2つは食物繊維としての通常の働きと同じものです。
海藻が健康志向の方に人気があるのはカロリーが低いことがあげられます。美容のためのダイエット、メタボリックシンドローム対策などではとても重宝される食材です。
妊婦でも海藻をたくさん食べていい?
妊娠後期になり出産が近くなればなる程、体重が気になってくるのではないでしょうか?こういった場合には、便秘を解消しつつ低カロリーな海藻をたくさん食べようと考えている妊婦さんもいらっしゃるかもしれません。
しかし、妊娠中には海藻を過剰に食べるのはリスクがあります。海藻にはヨウ素が含まれています。このヨウ素は甲状腺ホルモンの原料となる体になくてはならないミネラルではあるのですが、ごく少量(成人で0.095mg/日)だけの摂取で構わないという成分です。
便秘解消のためにと海藻を食べる場合、毎日食べてしまうと過剰摂取になってしまう恐れがあります。もちろん普通に食事として週に数回食べる程度では問題はありませんがヒジキや昆布の煮物を薄味で作ってたくさん食べようとというように便秘解消のために多く食べすぎないように注意してください。
ヨウ素含有量の多い食材
- 乾燥昆布 240000
- 焼き海苔 2100
- 水戻しわかめ 1900
- ところてん 240
- あわび 180
- たらこ 130
- ししゃも 74
※このほかヨウ素の多い食品は貝類などがあります。