妊婦の便秘にレーズンは効果があるの?
しかし、このプルーン。いくら便秘にいいといっても味が好きになれない、食べるのが苦痛だということもあるでしょう。臭いも気になるという方が多いようです。
レーズンの便秘解消効果はちょこっとだけ
プルーンと似ているドライフルーツであるレーズン(干しブドウ)でも便秘解消に効果があるのでしょうか?プルーンが苦手でもレーズンは食べられるのならレーズンで便秘解消できればいいですよね。
しかし、残念なことにレーズンにはそれほどの便秘予防、解消の効果はありません。便秘に良さそうな成分としては食物繊維、フラクトオリゴ糖が含まれています。
しかし、レーズンを100g単位で食べると血糖値やカロリーが気になるのでやめた方がいいでしょう。バナナの食物繊維は100g中1.1g程度でレーズンより少ないですが、たくさん食べられるのでバナナの方がおすすめですよ。
レーズン 100g中に含まれる食物繊維
- 水溶性食物繊維 1.2g
- 不溶性食物繊維 2.9g
これだけ食物繊維が含まれていれば便秘にもいいだろうと思われることもあるでしょうし、まったく野菜と食べないという方には多い量かも知れません。そういう食物繊維が全然足りていない状態の方が食べれば便秘解消したように感じることもあるでしょう。
ネットで検索してみてもレーズンで便秘解消できたという感想は多く見ることができますから。しかし、それは食物繊維が圧倒的に不足している方であって、妊娠中にはまったく野菜など食物繊維を食べていないというのはほぼないはずです。
フラクトオリゴ糖も腸内環境をよくして善玉菌を増やしてくれるなどの働きがあるので便秘解消になりそうなものですが、レーズンに含まれているのはほんのちょっとなので便秘がスッキリするほどではありません。
妊娠中の方がレーズンを食べる場合に注目したいのはそのカロリーです。100gで300kcalもあり、かなりの高カロリーですよね。しかも、普通にフレッシュなブドウを食べるよりもGI値(血糖値が急上昇してしまう)が上がってしまっていますから注意が必要です。
美容、健康効果は高いレーズンだけど
レーズンはカロリーが高いといってもジャンクフードのような栄養が全くない状態ではなく、妊婦さんには欠かせない葉酸から、鉄分、カリウム、カルシウムなども含まれています。
レーズンはものすごく便秘に効果がある食べ物ではないですが、適量食べるのは栄養バランスもアップできますからおすすめです。しかし、妊婦さんの頑固な便秘にはさほど効果が期待できませんから、オリゴ糖や乳酸菌などを合わせて便秘対策するといいですね。