妊娠初期の便秘について
妊娠中はいろいろな要因が重なって便秘になりやすいと言われていますが、妊娠2カ月〜4か月(4〜15週)程度の初期の時期に便秘がちになるのにはホルモンバランスが原因となっているところが大きいです。
もう一つは心理的な話ですが、ちょっと便秘っぽくなったときにトイレで力を入れて力むのに不安を感じませんか?赤ちゃんに悪影響ではないかとちょっと不安ですよね。お腹に力を入れるのが怖くなって余計に排便しにくくなってしまうのです。
妊娠初期に便秘になるメカニズム
妊娠すると赤ちゃんの成長を促して、流産などが起こらないようにプロゲステロンという黄体ホルモンの働きが強くなってきます。妊娠を安全に継続させるという大事な役目のプロゲステロン(黄体ホルモン)ですがこのホルモンは腸の蠕動運動を抑えてしまうために便秘になりがちになるのです。
また、この時期にはつわりが酷いなどがあると食事のバランスや量も必要なほど摂れないので、便の量が減ることになり排便がしにくくなってきます。そして、体調の悪化やいろいろな不安、ストレスなどで自律神経が乱れてしまうのも原因になります。
力むのが怖い!トイレでいきんでも大丈夫?
妊娠中の便秘でトイレで力んでお腹に圧力がかかるようなことがあっても、大丈夫だとはいわれています。お医者さんかもそう聞いても、それでもちょっと心配ですよね。
実際に、トイレで長時間がんばったら腹痛が起きたとか、お腹が張る、切迫流産になったという方もいます。もちろん、タイミングがそうなっただけで、便秘のせいとは限りませんが、トイレという場所は夏は暑いですし、冬は体が冷えてしまいますから、長時間いれば体調が悪くなってもおかしくありません。
また、不安に思ってトイレに籠ることでストレスが貯まって、体調を崩すことだって考えられます。大抵は大丈夫とはされていても、過度に力がかからない方が良いことに変わりはありませんので、便秘が軽いうちに酷くならないように予防対策をしていきましょう。
便秘を解消するために食物繊維を多く食べるなどだけでなく、他にも便秘解消に役立つというものは複数実行していくと予防対策がうまくいきます。便が出やすい柔らかい状態にしてあげると力を入れなくても、排便がスムーズにできるのでトイレで不安になることもありません。
妊娠初期におすすめの便秘予防
この時期はつわりで、なんにも食べたくないとか、臭いが!などと食生活が乱れがちです。普通の状態であれば、便秘にいい食べ物は多いのですが、全員におすすめできるわけではありません。
また、残念なことに妊娠初期の便秘はホルモンバランスからきていて、とても酷いので、便秘にいい食べ物をせっせと食べたとしても、解消しないということがほとんどだと思います。それこそ、異常なまでの便秘状態なことが多いのです。
それでも、つわりが酷くない、まったくないという方は、便秘に効果がある食べ物を食べることはよいことですから、できるだけ食べるようにしてみてください。おすすめは、ヨーグルト、納豆、海藻類(食べる量には注意)、キャベツ、オリーブオイルなどがあります。1つだけの食べ物にこだわらずに、バランスよく食べることを心がけることが大切ですよ。
つわりが酷い方は、食事量も減ってしまうので便秘がさらに酷くなりがちです。それでも飲み物は飲みますよね?その飲み物に加えるだけで便秘解消できるものがあります。
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適度な運動も便秘解消になります。
体調がよくないことが多い妊娠初期には、便秘にも健康にもいいとわかっていても運動も積極的にできないことがほとんどです。この運動不足の状態も便秘を引き起こしてしまいます。つわりのひどくないときや、天候のいい日には少し体を動かしてみるのも便秘解消への近道となりますよ。
とくに運動と意識せずに近所を歩いてみる感覚のウォーキングがおすすめです。妊娠初期には急に気分が悪くなる等ということもありますので、あまり張り切って行わないのが鉄則です。運動しなくては!とストレスになっては、心理的にも便秘にもよくありませんので気軽に試してみてくださいね。