寒天の食物繊維で便秘解消!妊婦さんにも食べやすい簡単レシピ他

寒天の食物繊維で便秘解消

 

妊婦さんの便秘解消におすすめの食材の代表として、寒天があります。便秘解消には、やはり食物繊維が効果的です。そして寒天は、その約80%が食物繊維でできています。

 

そのため、身体に吸収されることがほとんどないので、カロリーもゼロと考えられています。体重増加の気になる妊娠中でも、安心して摂取することができるのです。

 

妊娠中に便秘になったとき、安全な方法で解消したいと思うのは当然のことです。昔からある安心な食品で便秘予防、解消に役立てていきましょう。

 

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寒天に含まれる食物繊維の種類

 

寒天は食物繊維の宝庫です。実際、あらゆる食材の中で、食物繊維の含有率が最も高いと言われています。しかし、便秘解消のためと考えて、ただ単に食物繊維を大量に食べればいいかと言うと、決してそうではありません。

 

食物繊維は大きく分けて、水に溶ける『水溶性食物繊維』と、水に溶けない『不溶性食物繊維』があります。このふたつをバランスよく食べることが重要なのです。

 

水溶性食物繊維
水に溶け、ドロドロの状態になることで、腸内の老廃物や毒素を取り込んで、便として排泄してくれる作用があります。

 

不溶性食物繊維
水に溶けず、胃や腸で水分を吸収してふくらむことで、腸壁を刺激して、便を排泄しやすくしてくれる作用があります。

 

そして、寒天が便秘に効果的な理由は、水溶性と不溶性、両方の食物繊維がバランスよく豊富に含まれているからです。つまり寒天は、胃や腸で行われる消化吸収のすべての段階で作用するため、便秘を解消するには非常に優れた食材なのです。

 

同じく水溶性と不溶性、両方の食物繊維を豊富に含む食材として、ゴボウや納豆がありますが、それらに比べて寒天には癖がなく、また手軽に摂取することができます。しかも寒天はローコスト・ローカロリーで、長期保存も可能です。

 

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寒天の摂取量の目安

 

軽量スプーン

 

寒天の一食分に使う量の目安は、約2gと言われています。わずか2gでも便秘解消に効果があるのは、食物繊維には高い保水力があるからです。

 

食物繊維は体内に入ると、水分を吸収して250倍にもふくらみます。さらにその水分は胃や小腸では吸収されないまま大腸まで届き、便のかさを増やすと同時にやわらかくして、排泄しやすくするという効果があります。

 

また食物繊維は体内で250倍にふくらむので、満腹感を得ることもできて、体重増加に悩む妊婦さんには、ダイエット効果も見込めて一石二鳥と言えます。

 

また食物繊維の一日の摂取量の目安は、成人女性で20〜25gが理想と言われていますが、寒天は100倍の水分を吸収するため、たった2gでも十分に便秘解消の効果を得ることが見込めます。

 

寒天に必要不可欠な水分

 

寒天には、粉状のもの、棒状のもの、糸状のものの3種類があります。中でも粉状のものは、ヨーグルトにそのまま混ぜて食べたり、ご飯を炊くときに混ぜ込んだりと、手軽に使うことができます。

 

寒天は便秘解消に非常に効果のある食材ですが、摂取の仕方を間違えると、かえって便秘をひき起こしてしまう場合があります。その主な原因は、水分不足です。

 

寒天は水分を吸収してふくらみ、その水分を固めます。しかし体内でも同じように水分を吸収して固まろうとするので、水分が足りていないと、便を固くしてしまうのです。寒天を食べるときは、必ず意識的に水分を補うようにしましょう。

 

簡単に作れる寒天レシピ

 

ゼリー

 

特別なレシピにしようと思うと面倒でもあるので、一番簡単な方法はご飯に加えることです。ご飯を炊くときに粉寒天を加えるだけ。お米2合で小さじ1くらいの粉寒天を加えておきます。

 

混ぜておいてもいいですが、お釜を炊飯器にセットしてから小さじ1程度入れてそのまま炊いてもダマになったりはしません。たくさんは摂取できませんが毎日少しづつでも摂取するのには大変便利な方法です。

 

また、お味噌汁に糸寒天を入れる方法もあります。これは煮溶かさずに、具として入れます。(乾燥わかめを入れるイメージです。)汁茶碗によそった後に水で洗って絞った糸寒天を入れるだけです。

 

簡単!寒天デザートレシピ

 

みかんの牛乳寒天
材料:水300cc、牛乳200cc(常温にしておくかレンジで少し温めておく)、粉末寒天4g、砂糖50g(砂糖は好みで加減する)
鍋に水を入れそこへ粉寒天を振り入れます。よく混ぜてから火にかけて沸騰したら、弱火にして2分煮てから砂糖を入れしっかりと溶かします。火を止め、牛乳を加えて冷やし固めるバットなどの容器に静かに移します。

 

他にも煮溶かした寒天にジュースを加えるなどしてゼリーを作るというのも簡単に作れますが、毎日寒天を食べて食物繊維を摂取するという目的であれば、ご飯や味噌汁に入れたほうが飽きずに続けられます。

 

妊娠中はいろいろなことに過敏になってしまいますが、ストレスは便秘の大きな原因となり、逆に便秘もストレスを生むことになります。あまり悩まずに、まずは寒天を美味しく食べて、便秘解消に役立てていきましょう。

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