オールブランで便秘予防!妊婦におすすめの食べ方は?
妊娠してから便秘になった、これまでより酷くなったという方は多いのではないでしょうか?便秘の原因は妊娠によるホルモンバランスの変化やつわりによる食事量の低下、運動不足による腸への刺激の低下など様々な原因が考えられます。
食物繊維がたくさん摂取できる手軽な食べ物として知られるオールブラン。もちろん、妊婦さんでも便秘予防のために役立てることができます。そのおすすめの食べ方や注意点なども紹介しますね。
オールブランで便秘予防できる理由
「便秘は食物繊維を摂らなければならない」と考える方は多いのではないでしょうか。食物繊維は、胃腸で消化吸収されることのない成分を指しています。
大腸まで消化されずに届くので、お腹の中を綺麗に掃除しながら、便として出て行ってくれるのが、この食物繊維。なんと、オールブランは、1食分 (60g) で、1日に目標とする食物繊維量の約30%が摂れるのです。
食物繊維は不足しがちな食材ですので、朝食に軽く食べるだけで30%もの食物繊維を摂取することができるのは非常に優秀な食品であるといえます。ただ、食べ過ぎは便秘や下痢になる可能性もあるので注意が必要です。
オールブランは単体で食べるよりも、組み合わせることでより効率よく便秘に働きかけます。後で紹介しますが、ヨーグルトと混ぜることで便秘への相乗効果を期待することができますし、牛乳とまぜるとたんぱく質やカルシウムも同時に摂取することができます。
オールブランを食べると逆に便秘になる!?
オールブランを食べると必ずと言って便秘になるという方もいらっしゃいます。この原因は体質というよりも、水分不足が問題になっていることが多いです。
オールブランに含まれる食物繊維は不溶性です。水溶性が便を柔らかくし排便しやすくする働きがありますが、不溶性の場合は大腸内の腸壁を刺激して蠕動運動を促して便秘解消へと働きかけます。
不溶性食物繊維をたくさん摂取して便秘予防や便秘解消に役立てたい場合は、水分をたっぷりと飲む必要があります。水分が不足している状態で不溶性食物繊維を大量に摂取するとカチカチ便になり便秘が悪化してしまう可能性がありますから注意しましょう。
便秘予防効果が高まる朝食の食べ方
朝食でのおすすめの食べ方は、オールブランにヨーグルトをかけることです。これはヨーグルトの乳酸菌と、オールブランの食物繊維とが同時に摂取することができるので腸内環境を整えるのに効果的です。
体重の増加や糖分の摂り過ぎが気になる場合は、ヨーグルトは無糖のものを選ぶと良いでしょう。栄養的に考えてここにバナナ、イチゴなどのフルーツを加えると食事のバランスもよくなります。
オールブランは非常に便秘予防に良い食材ですが、食べ方や水分摂取量により便秘の悪化も考えられます。便秘予防や便秘解消に食物繊維の力を利用する場合は、水溶性と不溶性の2種類の食物繊維を同じくらい摂取することが望ましいとされています。
水溶性の食物繊維は海藻やキャベツなどに多く含まれています。オールブランは朝食・昼食に利用し、夕ご飯には水溶性食物繊維の多い野菜を食べるなど工夫が必要になるでしょう。
すでに便秘になっている人、便秘が酷いという場合にはオールブランは不向きであることがあります。余計に便が固くなって排便しにくくなる可能性があるからです。
しかし、便秘になる前に予防するという点ではとても優れている食品ですから、1日出ていないという程度の「毎日スッキリできていない妊婦さん」にはおすすめの食べ物です。腸内環境を整える乳酸菌やオリゴ糖を一緒に摂取するなどするとさらに効果がアップしますよ。