アロエの便秘解消効果と注意が必要な妊婦さんの摂取方法
妊娠中は黄体ホルモンの影響や、成長する胎児の圧迫により、便秘を起こしやすくなります。運動量や代謝も落ちて太りやすくなりますし、肌荒れだって気になります。妊婦の便秘は痔に発展しやすいので、早めにスッキリさせたいところですよね。
でも、便秘薬を使うのは避けたいし、植物なら体に優しく作用しそうだから、便秘解消効果の高いというアロエを試してみようかな?なんて思っているならちょっと待ってください。
アロエはとっても強い便秘解消効果が!
ローカロリーで美肌作用もあり、便秘解消効果の高いアロエは様々なトラブルを抱える女性の強い味方ですが、妊娠中にアロエを使うのはあまりお勧めできません。
一見地味な植物ですが、アロエには約200種類もの成分が含まれていて、胃腸機能の回復、美肌作用、抗炎症作用、抗菌作用、便秘解消効果、解毒作用、育毛効果など、さまざまな効能があります。
ひとつでいくつもの効能があり、大変便利そうに思えるのですが、効能が多いということは、それだけ体に与える影響も大きいということです。アロエには効能が多く、ぷるんとした食感が好きだと言う方もいますよね。
過剰摂取による副作用もあり、血便、出血を伴う下痢、腎機能障害、血尿、筋力低下などが報告されています。成人の1日の摂取量は、キダチアロエの葉なら15g、アロエベラでは60gとなっていますので、食べ過ぎにはくれぐれも注意しましょう。
注意!アロエには流産や早産リスクがある
アロエの皮に含まれるアロインには、子宮を収縮させる働きがあります。黄体ホルモンがせっかく子宮を安定させているのに、子宮を収縮させてしまったのでは、流産や早産のリスクが高まってしまいます。
妊婦の血液は当然子宮内の胎児にも送られますよね。アロインを含む血液が胎児の体内に入ると、胎児の腸の動きが活発になり、子宮内で胎便(胎児の便)が出てしまう恐れがあります。
胎便が出ると羊水混濁が起こり、胎児の呼吸が上手く行われなくなってしまいます。すぐに処置できればまだ良いのですが、肺炎・肺気腫・肺気胸などの呼吸器のトラブルの原因となりますし、気付くのが遅れてしまえば最悪窒息してしまいます。
どうしてもアロエが良いならアロエヨーグルト
とにかくアロエで便秘を解消したいというのであれば、自宅で栽培しているアロエでは摂取量を調整する事が難しいので、サプリや食品として加工されている製品を使用するようにしましょう。アロエ摂取の適量は体格や体質でかなり変わってきます。
アロエヨーグルトやサプリのように製品化されたものなら、臨床検査や副作用などのチェックも済ませているので、容量用法を守っていれば、副作用の心配は少ないものですが、できれば少量からスタートし、様子を見ながら量を調整していくようにしましょう。
妊娠中の便秘は宿命のようなもので、ママにも大変辛いものですが、元気な赤ちゃんに会うために、アロエの過剰摂取にだけは注意しましょう。