便秘解消になる大根の効果的な食べ方
食物繊維ももちろん含んでいますが、皮つきのままでも100g中に水溶性食物繊維0.5g、不溶性食物繊維0.9gとそんなに大した量ではありません。とはいっても、1度にたくさん食べられるので他の野菜よりも効率よく食物繊維を取ることができます。
大根に含まれる便秘解消に効果が高い成分とは酵素のアミラーゼです。よく聞く名前だと思うのですが、特に胃腸の弱い人にはお馴染みである消化酵素の一種です。
アミラーゼの働き
消化によいもをを食べるだけでも便秘に良い効果が期待できます。大根にはアミラーゼという酵素が含まれていますが、炭水化物を分解する働きがあるので効率よく消化できるのです。
また、炭水化物であるデンプンのアミロース、アミロペクチンを腸内環境を整えるオリゴ糖に変えるという特性があります。このアミラーゼのおかげでオリゴ糖も摂れるので腸内環境を善玉菌が多い環境へも向けることができます。
しかし、弱点として酵素は熱に弱いため、アミラーゼのチカラで便秘を解消したいなら生で食べる必要があります。大根の汁にもたくさん含まれているので、大根おろしで食べる場合は知るもちゃんと飲みましょう。
生で食べるといっても酢の物は、塩もみをしたりで、水分が抜けてしまうのでアミラーゼも一緒になくなってしまいます。ですから、千切りにしてサラダに加えるか、大根おろしがおすすめの食べ方です。
大根は消化にいい!
便秘は消化不良を起こすことでも悪化します。食べ過ぎてしまったときにも便秘になることがあるのはこのためです。大根はアミラーゼが含まれていることでも消化が良く、病中病後にもよく食べられる野菜です。
大根の種は漢方薬ではライフクシといって消化を良くし、胃腸の調子をよくするお薬として用いられてきました。
水分不足の解消にも!
便秘がちな方は知らず知らずのうちに水分不足になっていることがあります。便は腸内で水分を吸収されるため、便秘がちな場合は水分が足りない状態だと、どんどんと便が硬くなり出にくくなります。
大根は野菜の中でも、1度の食事でたっぷりと量を食べることができます。大根は持ってみると見た目よりも重いですが、水分がたくさん含まれているからです。意識して食べることによって、そこから水分も補給することができます。
しかし、食べ過ぎには注意!
大根は消化に良く、体に負担がない食べ物のように思えますが、胃腸が弱い方などには注意が必要な食べ物になります。大根は根菜ですから、「体を温める食べ物」と思われがちですが、実際には「体を冷やす食べ物」です。
体に籠った余分な熱をとるという働きをするものですから、冷え症などの場合にも食べ過ぎは良くありません。便秘解消に大根を役立てたい場合は、一度に大量に食べないようにしましょう。