大建中湯は妊婦でも飲める?
妊娠中に飲むお薬には安全であることが第一です。病院で出されたお薬でも飲むときに不安になってしまうこともありますよね。妊婦さんの便秘で出されるお薬というのは、酸化マグネシウム、ラキソベロンなど数種類あります。
大建中湯(ダイケンチュウトウ)という漢方薬もそのうちの1つで、便秘解消と共に冷えを解消することで胃腸の働きをよくしてくれるというお薬です。
腸の働きだけでなく胃にも効果があるのですが副作用として食欲がなくなるということもあるようです。その他の心配される副作用として胃の不快感や下痢などがあります。
なんと大建中湯は腸閉塞(イレウス)の予防にもなる!
この大建中湯の特徴としては便秘の解消だけでなく、腸閉塞(イレウス)の予防にもなるというところです。腸閉塞は食べ物が腸内で詰まったり留まってしまうなどで激しい腹痛が起こります。
腸閉塞は発見が遅れると特に危険な病気ですが、便秘の症状と似ているために便秘がちな場合は患者さん本人では見分けられないことがあります。大したことはないいつもと同じ便秘だろうと思っていると大変なことになってしまうのです。
この腸閉塞になりやすいとされている腸管を手術した場合などには大建中湯が処方されることもあります。
大建中湯の副作用は?
副作用の少ない漢方薬ですが、大建中湯は服用して胃のむかつきがあるなどが考えられる副作用になります。稀に、間質性肺炎、肝障害を起こすことがあるようです。
間質性肺炎の場合は咳が出たり息が苦しくなる、発熱などの症状が現れてきます。肝障害の場合は体のだるさ、発熱、吐き気、発疹、白目部分が黄色味を帯びてくるなどがあります。服用中は注意しておきましょう。
大建中湯は医師の判断で処方されたのであれば、妊娠中でも飲んでよいお薬ではありますが、どんな軽いお薬であってもなにかしら体に影響を与えてしまうので、できれば飲まないのに越したことはありません。
妊娠中は1回の薬でも飲まなくてすむように、便秘が酷くなったと感じたらすぐに食事の改善や腸内環境を整える、適度な運動をするなど便秘予防対策を行うようにしましょう。