妊娠中期の便秘について
妊娠4〜7ヶ月(16〜27週目)の中期になってくると、妊娠初期のホルモンバランスからくる便秘とは違った原因の便秘になりやすくなります。次第にお腹、赤ちゃんも大きく成長してきて腸を圧迫してきます。このため腸の蠕動運動が妨げられるので便秘になりやすいのです。
この大きくなった子宮、胎児に圧迫されて便秘になるというのは、出産するまで次第に酷くなっていきます。しかし、妊娠初期よりもつわりが軽減したり、たっまくなくなったりして食欲が戻る事が多いので便の量が増えて排便しやすくもあります。
この時期に行う便秘対策は便が固くならないようにすること、蠕動運動が活発になるようにすると効果的です。まずは、便を柔らかくする方法ですが
ということがあげられます。1日の水分が足りていないのは本人が自覚がないことが多いので意識してどのくらいの水分を飲んでいるか確認してみましょう。妊娠してない状態よりもたくさんのお水が必要で1日2Lは程度が必要とされています。
暑い時期なら冷たいものを飲みたいでしょうが体を冷やすのでそこは気を付けてください。また、たくさんお水を飲もうと1度に多く飲んでしまうと胃酸が薄まり胃に負担がかかってしまいますので、少量をこまめに飲むようにしてくださいね。
食物繊維は不溶性食物繊維だけを取っていると便秘を解消するどころが逆に便秘になることがあります。水分を吸収してしまい便が固くなってしまうためです。水溶性も一緒にとると便の一定の柔らかさを保つことができるのでバランスよく摂取しましょう。
程度な運動も必要です
体調がよくなく、つわりなどの症状に悩まされる時期には、運動不足だとわかっていても動くのが億劫になりがちですよね。妊娠中期になり「今日は体調がいいな」と思うような日も増えてくることが多いです。
運動不足だともちろん徐々に筋肉が減少してきます。腹筋が低下してくると排便するのに必要な蠕動(ぜんどう)運動が十分に行われず、一層、便秘が酷くなってしまうのです。
また、体がなまってしまう状況はストレスが溜まってしまいます。ストレスが高まってくると自律神経に影響が出てきて、それも便秘を招く原因になってしまいます。妊娠中に激しい運動はしないほうがいいですが、ウォーキング程度の強度の運動を行うことで蠕動運動を活発にして、ストレスも解消していきましょう。
ウォーキングを行うときには車の交通量が少ない場所を選んだり、歩きやすい疲れないスニーカーやウォーキング用のシューズなどを使いましょう。今後、体重が増えやすい妊娠後期にもここで体を動かす癖をつけておくと、筋肉の低下が激しくないため出産も楽になり、適正体重を保てる手助けになりますよ。