温罨法は妊娠中は止めましょう
温罨法(おんあんぽう)というのは便秘を解消してくれる治療方法で、病院、看護の場で行われています。この方法は簡単にいえば体を温めていくというものなのですが、温める場所によってその効果も変わってきます。
お腹、腰、背中へ行う温罨法は腸の蠕動運動を活発にして廃盤を促してくれます。また、新陳代謝をアップさせる、リンパ液、血液の流れをよくするという効果もみられます。血液の流れを良くするというので首こりや肩こり、腰痛にもこの温罨法を行う場合があります。
薬を使わないのでこの方法で便秘解消できれば、とても素晴らしいのですが、妊娠中に温罨法は不向きな方法です。不向きというよりも止めておくべきといった方が近いでしょう。
妊娠中に温罨法を行わないほうがいい理由
妊婦さんの場合は骨盤内がうっ血するという可能性がありますし、刺激が強いためやめておきましょう。こういった外側から刺激を与えて便秘を解消しようというのは妊娠していない方であればツボ押しなどもありますが、妊娠中は何が起こるか分かりませんから安全な方法を行うようにしてください。
妊娠中でも安心して行える便秘解消の対策として、水分補給、水溶性食物繊維の摂取、オリゴ糖・乳酸菌の摂取があります。こういった方法は即効性がないと思われていますが、的確に効果が出るほどの量を摂取すれば翌日には効果があらわれてきます。
また、どうしても出ないという場合には早めに病院に行くことが大切です。頑固すぎる便秘には便秘薬を処方してもらえます。お薬で便秘がなおったら、それからは便秘にならない様にしっかりと予防対策をしていきましょう。
温罨法(おんあんぽう)
熱く蒸したタオルを固く絞り、温めたい場所に押し当てるという方法で血液の循環をよくし、便秘、肩こりなどに効果的です。温める場所に傷があったり発疹などがある場合は行うことができません。また、とても熱いタオルを使用するため子供やご年配のかたにも要注意とされています。