妊婦の便秘で脱肛になってしまう!
脱肛(だっこう)は内痔核(いぼ痔のことです)が進行して肛門側の直腸の粘膜が出てしまって戻らなくなった状態のことを指します。珍しい病気ではなく、肛門粘膜脱ともいいこちらの方が症状について想像しやすいですね。
脱肛が起こる原因は肛門括約筋が弱くなることで支えきれなくなって圧力に負けて出てきてしまうことや、いぼ痔が悪化して起こる事もあります。
粘膜が出てきてしまっていることで分泌物のせいで肛門付近がべたついたり、下着が汚れるなどの不快感、また違和感を感じて気づくことが多いです。まれに激痛を伴ったり発熱があるなどがありますが、大抵はいぼ痔が出てきたという感じでとらえることが多いようです。
痔から脱肛になってしまう!
痔は妊娠中にも多く起こるトラブルですよね。便秘が酷くなったり、だんだんと赤ちゃんが大きくなることで圧迫されているということも原因になります。
便秘が続いているとトイレでふんばったり、いきんだりしてしまいますがこの行為もいぼ痔を誘発してしまいます。妊娠中に脱肛してしまう場合は排便時のいきみが大きな原因ですから早い段階で便秘解消をしなくてはいけません。
まず、いぼ痔の時点でそれ以上悪くならないように予防するように対策をしていきましょう。
- 下半身を冷やさない
- 便秘を解消する
便秘解消するときに目指すのはまったく踏ん張らずに排便できるという状態です。排便時に力を入れることが良くないので柔らかい便になるように食べ物にも注意していきましょう。
脱肛の治療は?
まず、清潔にすることが一番です。唐辛子なども刺激物は食べないことや、できるだけ通気性の高い下着にする、お風呂などで温めるなども有効です。
あまりに違和感があって耐えられなかったり、激痛になったり出血がある場合は肛門科などを受診して塗り薬、座薬などをもらってください。もっと酷い場合は外科的措置も必要になる場合があります。