妊婦の便秘予防に野菜をもっと食べましょう
妊婦さんの頭を悩ませる便秘。便秘が続くと体調を崩してしまうだけでなく、精神的なストレスの原因にもなってしまいます。便秘からくるイライラがさらに体調を崩す原因になる、そんな悪循環を断ち切るためには、健康的な方法で便秘解消を目指す必要があります。
健康的に便秘を解消するために有効なのが、野菜を摂取して腸内環境を改善する方法です。妊婦の便秘にはいろいろと原因があるのですが、その中でお腹に力をかけないようにすることで便の排出力が弱まる事と、蠕動運動がホルモンの関係で働きが低下することがあります。
豊富な食物繊維で便秘にも効果的
たくさん野菜を食べることで意識せずに食物繊維を多くとることができます。また、野菜を多くすると低カロリーな食事になってきますから妊娠後期へ向けて体重の増えすぎを防ぐことにもなります。
そして普段よりも野菜を多めに摂取することで、不足しがちなビタミンを吸収して腸の健康を取り戻すことが可能です。栄養を吸収して体調を整えるだけではなく、野菜に含まれる食物繊維が腸内を掃除してくれますから、より効果的に便秘を解消することができるでしょう。
便秘解消のために野菜を摂取する時に気を付けてほしいのは、なるべく熱を加えて調理することです。生野菜のままではたくさん食べることが難しいですし、冷たい野菜は消化吸収時に負担がかかってしまうので効率的に栄養を取ることができません。
熱を加えた状態の方が簡単に消化することができますから、弱った腸でも無理なく栄養を吸収することができます。生野菜で体を冷やしてしまう心配もいりませんから、温野菜や野菜スープなどのメニューで温かい野菜を食べましょう。野菜と同様にフルーツも効果的ですが、糖分を取りすぎてしまう恐れがあります。栄養だからといって食べ過ぎは禁物です。
悪阻(つわり)で野菜が食べられない!
妊娠中に野菜が食べられなくなる方は少なくありません。もともと、野菜が嫌いだったのに、それが悪化してしまったりとか、悪阻で野菜の臭いが嫌になってしまうこともあります。
胎児の成長のために偏りなく栄養を摂らないと!と考えれば考えるほど、それがプレッシャーにもなってしまい、余計に食べられないという悪循環になってしまいます。
妊娠中には予想外のことが多く起こります。野菜と思うだけで、とにかく食べたくないという方も。野菜が極端に不足した状態が続くと便秘だけでなく、栄養が偏ってしまうので良くありません。
調理の方法では、グラタンやシチュー、カレーにして、野菜を小さく切ったり、煮込んで形をなくしたり潰したりと、野菜感をなくせば食べやすくなります。こういった方法を試してみて、それでもやっぱりダメだという場合には、ジュースにしてみるのもよい方法です。
野菜のジュースがおすすめ
野菜ジュース、グリーンスムージーは自宅でも手軽に作れます。以下の、小松菜を使ったレシピが妊婦さんに人気があります。
- 水 100CC
- 小松菜 1束
- 人参 半分
- リンゴ 半分
- バナナ 半分〜1本
このすべての材料をジューサーに入れてスイッチオン!簡単にすぐ作れますよ。
自分でジューサーを使って作るのもいいですが、作っている時の臭いや、見た目もイヤだというなら、毎日飲まないのなら市販のもので構いません。ただ、この時、注意することは砂糖(加糖)の入っていないものを選ぶことです。
原料のうち野菜が多くを占めているジュースがおすすめですが、果物のジュースでもOKです。その場合は、できるだけ100%果汁のストレートと表記されているものを選びましょう。濃縮還元でないストレートとなっているものを飲むようにしてください。